行きつけになるサロンには、また会いたくなるお気に入りのスタイリストの存在が欠かせません。同店にはベテランのアイリスト、ネイリストが9人所属。お客さまの笑顔を励みに日々生き生きと施術に励んでいます。
「大好きな職業に出会えて幸せです。ずっとこの仕事を続けていきたいと思っています」
柔らかな笑顔と物腰が印象的な石澤さんもそのひとり。まつげエクステンションやまつげパーマを行うアイリスト、また、まゆ毛のスタイリングを行うブロウリストの2つの肩書きを持つ目元美容の若きスペシャリストです。美容業界においてまだ新しい同専門職ですが、石澤さんは13年もの経歴を持っています。
出身は札幌市。小さなときから可愛いものが大好き、高校時代にファッションやメイクに興味を持ち、ファッション雑誌を眺めては気に入ったページを切り取ってファイリングを楽しんでいたそう。美容専門学校の体験入学で生き生き楽しそうに学ぶ先輩達の姿に憧れ、迷わず入学。美容師の国家資格を取得し、卒業後は美容師として修行を積んでいました。
「仕方ないことなのですが、最初から最後まで自分で施術をできない、ゆっくり接客もできない毎日にだんだんジレンマを感じていました。あるとき、私をよくわかっている友人に『アイリストにすごく向いてそう』って言われたんです。目元は顔の印象を大きく変える部分、目元を美しく完成させるという施術のあり方にとても惹かれました。集中して細かい作業をすることは得意でしたので、美容師より自身の適性を感じ、早く一人前になれるのではと思いました」
一念発起しアイリストへ転向、10年前にステップアップを目指して上京、以来同店に勤務しています。施術をこなしていくというスタンスではなく、お客さまひとり一人と丁寧に誠実に向き合うスタイリストであるべき、という同店の方針に自身の思いがしっかと重なっているそうです。
「クールでドライな接客は私にはできないです(笑)。会話を通して一歩気持ちを近づかせていただいて、お客さまの好みや思いをあますことなく受け取り施術に反映させたいと思っています。半歩先の流行を取り入れて、お客さまのイメージに合わせています」
母娘の親子で通う方、旦那さんや彼氏と通う方など口コミでその輪が自然と広がり、20代から70代のまさに老若男女のお客さまに出会える毎日は楽しく、感謝の気持ちでいっぱいだそうです。
「10年来来てくださっている方もいらっしゃいます。笑顔で帰られるお客さまに日々たくさん元気をもらっています。技術はもちろん、人柄含めてもっと自分を磨いていきたいなと思っています」