世田谷区内の商店街へ新規出店を希望されている皆さまへ、商店街役員や店主からのメッセージです。
用賀商店街振興組合
副理事長 「ビストロ 穏屋」小田垣 文雄
駅直結の高層ビル、周囲には閑静な住宅街が広がり、「都会的」「高級志向」といったイメージを持たれることも少なくない用賀ですが、商店街はいたって庶民的です。でも下町の賑やかさとも違う、のんびり穏やかな雰囲気が特徴です。スーパーが充実しており個店の商売はなかなか厳しい時代ですが、このまちで暮らす人、働く人に寄りそう、うたい文句だけではない本当の地域密着店をお客さんがちゃんと見抜いてご贔屓にしてくださいます。お客さんといっしょに「いい店」に成長させていくのが用賀流の商いです。例えば「万さく」さん、豆腐料理の店ですが会社員のためにランチにボリューム感のあるメニューを充実させています。数の多い飲食店ですがイベントをきっかけに横のつながりをつくり、互いの店を紹介し合い、お客さんをまちでお迎えするような気持ちでいたいと思っています。お客さんは人柄のいい方ばかりですよ。是非僕たちの仲間になって用賀で「いい店」をつくってください。(2022年4月)
【読みもの】インタビュー:人のつながりに包まれた幸せな商い
商店街ウェブサイト:用賀商店街振興組合
駒沢大学駅前商店会
副理事長「駒沢食堂george」野村良也
商店街名の通り駒沢大学の学生さんの姿が多く見られます。学生向けのお店もありますが、やはり駒沢在住の地元の方によるお買い物や飲食に支えられている店が大半です。空き店舗はあまり出ないものの不足業種が増えてしまうのが頭の痛いところです。3年後に商店街エリアの中央に5階建ての商業施設の誕生を予定していますので商店街としては経過を見守りつつ、お客さまに喜ばれるお店が入居してくれたら、と期待しているところです。例えば八百屋や肉屋、そして焼き肉屋や寿司屋といった飲食店もほしいですね。ランドマークである駒沢オリンピック公園でのラグビーの試合開催をきっかけに「リコーブラックラムズ東京」とのご縁が生まれ、選手たちが描かれたシックな応援フラッグが街路灯に掲出され、商店街を盛り上げてくれています。駒沢は周囲の住環境も素晴らしいまちです。先輩たちがつくってくれたこの商店街を新しい仲間も増やして駒沢らしく発展させていきたいと思っています。。(2022年4月)
【読みもの】インタビュー:駒沢らしさを大事に進化していく
千歳船橋商店街振興組合
副理事長「キーショップ イケダ」池田博樹
下町っぽい雰囲気が漂う地元密着商店街です。ここ2年はコロナ禍で中止が続いておりますが駅前広場を活用したイベントを開催したり、季節毎のセールを打ったり、熱心に賑わいづくりに取り組んでいます。10年ぐらい前から近隣にマンションが増え、商店街でもお子さんをひとり、ふたり連れた3、40代のニューファミリー層の姿が多く見られるようになりました。昔ながらのちとふならしい気さくで温かなまちの雰囲気を大事にしながらも、新しい若い皆さんの感覚にも響くような商店街に進化していかなければいけないと強く感じています。飲食店も充実はしていますがまだまだニーズはありますし、後継者がおらず惜しまれつつ欠けてしまった業種もある物販店はもっともっと増えてほしいところです。おしゃれな雑貨屋さんなどもあったら喜ばれると思いますよ。ちとふなには僕を始め面倒見のいい商店主がたくさんいますから、開業された暁にはどんどん頼っていただけたらと思います。(2022年3月)
【読みもの】インタビュー:下町情緒と人情が道往く人を包み込む
商店街ウェブサイト:千歳船橋商店街振興組合
山下商店街振興組合
理事「アマンジヲ ヘアサロン」植田圭治
昭和の雰囲気を色濃く残すお店に加え、新しい個性的なお店も増え続けている“懐かしさ”と“新しさ”の融合が楽しめる商店街です。小さな物件が多いせいか駅前にも関わらずチェーン店の進出は少なく、こだわりの新旧個店が並んでいます。僕をはじめ、山下の穏やかな雰囲気をすっかり気に入り“いいもの” “いいサービス”で勝負をかけて地域に根差した店になりたいと頑張っているよそからの店主がたくさんいます。元からいる商人の方々もとても面倒見がいいので新しく来た店主の方は心強いと思いますよ。お客さんは近隣の落ち着いた住宅地から“いいもの”を求めて来られる方々が多いですね。特にコロナ禍になってからは、それまで百貨店に足を運んでいた方々が改めて地元の店の存在に気づいてくださっているように感じています。新しい店、人が増えることでまた新たな山下の魅力が増えると思っていますので、僕たちの次世代の若い仲間が増えてほしいなと思っています!(2022年3月)
【読みもの】インタビュー:商いでまちに小さな幸せを届けたい
商店街ウェブサイト:山下商店街振興組合
経堂シンフォニー商店街振興組合
会計担当理事「村上葬祭」村上篤哉
2018年に2商店会が合併し経堂シンフォニー商店会へ、2020年4月には経堂シンフォニー商店街振興組合として法人化しました。時代に合った組織づくりを進め、まちをさらに盛り上げていこうと張り切っていた矢先のこのコロナ禍。春秋恒例の商店街イベントも開催できておらず、とても残念です。駅から多少距離がある分、家賃相場も比較的安いので若者が開業しやすいのでしょう、個性あふれるおしゃれな店が増えていますね。最近では可愛いドーナツ屋さんがオープンしましたよ。これからも新しい店主と店の魅力で、さらにおもしろい商店街に進化させてほしいと思っています。人と人、店と店がつながってこそ商店街、そこから安心安全な商環境が守られ、お客さんに愛される商売ができるものと信じています。縁あって出店してくれた店がここに根付く店となりますよう、精一杯応援させていただきます。商店街も再スタートしたばかり、いっしょに楽しい商店街づくりをしていきましょう。(2021年3月)
【読みもの】インタビュー:新しさとなつかしさの調和が楽しい
商店街ウェブサイト:経堂シンフォニー商店街振興組合
芦花公園商会商店街振興組合
理事長「梅木書店」梅木秀孝
昭和の下町のような雰囲気を漂わせる、のんびりした商店街です。近隣の小学校の下校時には「ただいま」と店主に声をかけて通る小学生の姿もみられます。商店街を濡れずに通れる「片側アーケード」や甲州街道沿いにある「丸美ストア」の薄暗いアーケード街といったレトロな建築物もなかなか珍しいようで、スマホで撮影されている方をよく見かけますね。芦花公園も近く、緑豊かな環境のよさを気に入って、ここ数年、若い商店主の出店が増え、新しい魅力を生み出してくれています。遠方からたくさんのお客さんを呼び寄せている人気店もあり、若い商店主の商売のセンスやパワーに感心させられています。近隣には若いファミリー層の居住人口がどんどん増えており、集客のチャンスは決して少なくありません。世田谷文学館にいらした方にランチやお茶を飲めるところをよく尋ねられますし、現状はまだお店の数が足りてないと思っています。芦花への出店、お待ちしています。(2021年3月)
【読みもの】インタビュー:心地よい下町らしさが愛される理由
商店街ウェブサイト:芦花公園商店街振興組合
東松原商会商店街振興組合
理事長「円喜家」早川 和裕
昨年のコロナ禍のなか5店舗の新規出店がありました。ここを商売の地に選んだ理由を尋ねるとみなさん同じ、「まちと人の落ち着いた雰囲気が気にいったので」とのことでした。商店街は閑静な住宅地に囲まれ、人々の日常の暮らしに溶けこんでいます。サッと出店して急成長や大繁盛を目指すような商売のあり方は似合わない土地柄かもしれませんが、お客さんと日々顔を合わせながらいっしょに歳を重ねている商人ならではの喜びをじわじわ感じられるまちです。商店街は発足87年を迎え、老朽化した店の建て替えが進み、商店街風景も変わり、時代の変わり目のようなものを感じています。だからこそ、商人の横のつながりを大事にお客さまにも温かくて優しい商店街であり続けたいと強く思っています。面白い店、個性的な店、業種は問わず、新しい方の出店は大歓迎、隣の羽根木公園の四季の移ろいも楽しみながら、ゆっくり腰をおろして地域に愛される店を目指してほしいと思います。(2021年3月)
【読みもの】インタビュー:家に帰ってきたような安心感を大事にしていきたい
商店街ウェブサイト:東松原商会商店街振興組合
千歳船橋参商会商店街振興組合
理事長「花春」安藤 範雄
個人経営の路面店が立ち並び、昭和の雰囲気が色濃く残る商店街です。駅前でありながらチェーン店はごくわずか、老舗物販店もまだ健在です。とはいえ僕のような2、3代目は少なく、ここで商売を始めた商店主がほとんどです。町会や消防団、神社といった地域を支える皆さんとも団結力はバッチリ、いっしょにイベントや祭りで地域を盛り上げています。地域を大事にすることが安全安心な商店街づくりにつながり、昔から変わらぬこの温かな雰囲気を維持できていると思います。近隣の住宅地に若いファミリー世代が増えており、商店街にも新しい人が来てくれるようなりました。個店の頑張り次第で集客のチャンスは少なくないと思います。家賃相場が比較的安いようで空き店舗が出るとすぐに埋まりますが、商店主同士の関係が希薄にならぬよう役員一同頑張っております。コロナ禍もあり商売が厳しい時代ですが、ここに根差す熱い覚悟を持って出店してもらえると嬉しいですね。(2021年3月)
【読みもの】インタビュー:毎日の暮らしを支える商店街でありたい
商店街ウェブサイト:千歳船橋参商会商店街振興組合
太子堂商店街振興組合
理事長「佐藤青果店」佐藤 五一
太子堂商店街は三軒茶屋から下北沢方面へ茶沢通りを少し歩いた烏山川緑道の先をエリアとします。駅前で見かけるチェーン店はなく、個人経営の小さめなお店が並んでいます。今ではウチのような老舗は少なく、三軒茶屋のまちを選んで来た、新しい店主がほとんどです。多少なりとも駅から距離があることで落ち着いた環境で商売ができますが、同時にお客さんに足を運んでいただけるよう、個性に磨きをかけることが求められていると思います。地域に住むお客さんからの信頼を獲得することはもちろんですが、遠方から三軒茶屋に遊びに来る方も多いので新しいお客さんに知っていただくチャンスもあります。地域密着とまち観光の側面があるなかでどう勝負をしていくか、といったところでしょうか。現在、花屋さん、肉屋さんといった業種も欠けてしまっています。ここにしかない、おもしろい店が増えてくれたら、と思います。一緒に太子堂の商売を盛り上げてください!(2021年2月)
【読みもの】インタビュー:地域の日常にとけ込んだ商いを続けていく
商店街ウェブサイト:太子堂商店街振興組合
三宿四二〇商店会
会長「H TOKYO」間中 伸也
三宿四二〇商店会は、世田谷公園に面する都道420号沿いの30店舗ほどの加盟店で構成されています。十数年前に新しくできた商店会として、地域のまちづくりにどう貢献していくかという視点を持った比較的若い40歳前後の会員が中心です。「世田谷パン祭り」「三宿十の市」ほか年間4つのイベントを主軸に会員自ら企画、運営をしています。
専門店など他にはない、感度の高い特徴的なお店が多数あります。三宿を創業の地とし、他のエリアに出店するなど発展している企業も多くみられます。一方で駅から徒歩15分ほどと利便性に乏しく、遠方からも足を運んでもらえるような店舗の強い魅力や、同時に地域に根付いて地道に活動していくことの両方が、長くお店を営業していく大事なことかと感じています。空き物件や地域の情報、出店の適性など、ここで商売の営みをしている方々がよく知っていますので、遠慮なくご相談ください。一緒に三宿のまちを盛り上げてくれる仲間を待ち望んでいます。(2021年2月)
【読みもの】インタビュー:商店街が三宿のまちをブランディングする
商店街ウェブサイト:三宿四二〇商店会
等々力渓谷商店街振興組合
事務局長 豊田 浩
23区内唯一の渓谷、等々力渓谷に隣接する商店街です。駅からほんの少し商店街を歩けば、等々力渓谷の大自然が出迎えてくれます。この貴重な観光資源といっしょに商店街を盛り上げていこうと、例年、夏の大イベント「おどろきとどろき祭り」をはじめ、さまざま商店街イベントを活発に開催していますが、今年度は中止に。せめて個店のためにできことをしよう、と「テイクアウトマップ」「健康医療マップ」を作成し、PRにつとめました。等々力というと高級住宅街のイメージがあるようですが、商店街そのものは生活圏の商店街です。スーパーもあり日々の買い物には困りませんが、「なんでも揃う商店街」とは正直言い切れません。その昔のように魚屋、八百屋、雑貨屋などなど専門店ができたら、お客さんにきっと喜んでいただけると思います。いろんなお店が揃ってこそ真の商店街、とどロッキー一同、新しい商店主にお目にかかれますこと、楽しみにしています。 (2021年2月)
【読みもの】インタビュー:商店街発信で等々力愛を届け続ける
商店街ウェブサイト:等々力渓谷商店街振興組合
祖師谷南商店街振興組合
理事長 「小島米店」小島 孝
お客様に親しまれ70年(昭和25年振興組合設立)、歴史のある商店街です。15年前から世界的キャラクター“ウルトラマン”をモチーフとした様々な活性化事業(祖師ヶ谷大蔵駅周辺3商店街共同事業)に取り組み、常にメディアに注目され各種媒体の取材が絶え間なくやってきます。その成果もあって小田急線祖師ヶ谷大蔵駅の乗降客も年々増加、一日平均5万人を超え、近隣住宅はマンションや一戸建ての建設が目白押し、若い世代の人口もますます増えております。名実ともに『地域密着型商店街』として賑わいをみせています。是非、ウルトラマン商店街の祖師谷みなみでお店を出して、組合に加盟しお客様からの信用を得てください。新しい時代に立ち向かう組織力を蓄えて、コロナに負けない商売を持続することが大切。青年部・女性部の活動も充実しています。みんなで力を合わせお店を繁盛させてまいりましょう。 (2021年2月)
【読みもの】インタビュー:頼られる商店街、店であり続けたいから
商店街ウェブサイト:祖師谷南商店街振興組合
尾山台振興会商店街振興組合
副理事長「魚辰」大武 浩
尾山台振興会は店舗の入れ替えがとても少ない商店街ですが、今では僕のような3代目より、尾山台のまちの雰囲気を気に入って開業された店主が多いです。皆、仲良しですよ!尾山台近隣4商店街と協力してのイベント開催も活発です。お客さんに「いろんなことをやってくれるから楽しい!」と喜んでいただけています。沿線の二子玉川や自由が丘まで出向かなくても地元で買える、食べられる「いいもの」を求めているお客さんが多いので無理な安売りをすることより、品質で勝負ができます。とはいえ、日常のお買い物に気兼ねなく利用できる、安心感やカジュアルさを兼ね備えた店が成功しているように思います。ほんとにいいお客さんばかりです。お惣菜屋さんやランチを食べられる飲食店がもっとほしい、という声は消費者の方からよく聞かれますね。ウチが入っている駅前の「尾山台いちば」にひとつ空き店舗があります。いい店が増えることは大歓迎、いっしょに頑張りましょう! (2021年2月)
【読みもの】インタビュー:まちを思い、上質な商いを紡ぐ
商店街ウェブサイト:尾山台振興会商店街振興組合