「縁あって足を運んでくださった皆さんに必ず笑顔でお帰りいただこう、ここをつくるときにまず心に決めたことです。カウンセリングを丁寧に行い、ご本人のご希望に合わせた施術を行っています。骨格調整やトリガーポイントを取り除く強めの施術からリフレクソロジーも行います。『気持ちよかった』『また来ますね』、その言葉で私もたくさん幸せをいただいています」
きのしたさんが整体師を目指したきっかけは当時本格的に器械体操に取り組んでいたお子さんの身体のメンテナンスを自分で手掛けたいとの思いからでした。
「私自身もともと看護師なのですが、整体はまったくの畑違いで何もできない自分がいました。ならばと一念発起し勉強を開始、整体師の技術を取得したんです。実践で技術を高めたいと働き出した整体院で、医療の提供とは異なる整体の仕事の魅力にどんどん引きこまれていきました」
日々目の前の患者さんに直接触れ、身体と対話をしながらの数十分の時間の共有。家族でもない友人でもないがゆえの他愛もない会話もどこか心地良く。看護師になりたいと目指したケアがここにはありました。「この道で生きていきたい」、そう思ったそうです。お子さんが大きくなったことをきっかけに独立を果たしました。
「癒やすということは究極どういうことなんだろう、私の永遠のテーマでもあります。そこへの筋道を私なりにゆっくり探っていこう、そんな想いを屋号に込めました。ベビーマッサージのプログラムに赤ちゃんと参加してくださったお母さんには、ハンドリフレをプレゼントさせてもらい、自宅に帰って是非ご家族にしてあげてくださいね、とお伝えしています。マタニティ整体も行っています。少しでも妊娠中の不安や身体の痛みを軽減して差し上げられたらと思いますのでご相談いただけたら。うまく表現できませんが、癒やし癒やされ、みなが優しく笑顔になれるようにお役に立ちたいと思っています」
ポスティングした宣伝チラシを見て足を運んでくれたお客さま、また、商店街のイベントを通して知り合うまちの人たち。つながりが少しずつ広がるなか、「癒る理」のこれからのあり方を改めて考えるように。いち整体院としてだけではない役割を果たせるのではないか、そんな思いが高まってきたそうです。
「コロナ禍で人と人がつながる日常のコミュニティの場が減ってしまったと感じています。私の整体をきっかけにここが人と人がつながる場になればいいなあって。ここで出会った人たちが『そういうのもいいよね』なんて趣味を共有したり、新しい事業に挑戦したりとか。整体サロンプラスアルファ生活に寄りそう『癒る理』という場にしたいですね。イベントや茶話会なども行っていきたいと考えています。これからの変化も楽しみたいと思っています」