権威あるチョコレートの国際的品評会で受賞多数、世界に注目される名店が富ヶ谷や代々木上原に次いで選んだ開業先は暮らしのまち祖師ヶ谷大蔵の商店街でした。独自の哲学でチョコレートづくりに熱き情熱を注いでいます。

「自分たちがつくったものが地域の人の暮らしの一部となって、役に立てるお店こそが名店だと思っています。うちのチョコレートの味を知ってもらい、祖師谷で愛される『まちのケーキ屋さん』のひとつに仲間入りさせてもらえたら」
オーナーの山下さんはコンサルタント会社のサラリーマン出身。学生時代から海外の国を行き来するなか日本のよさを実感、30歳で起業して日本の未来の豊かさに繋がる何かを自身の生業にするという目標を持っていました。「食へのこだわり」、「人とのつながり」、「ものづくりへの憧れ」、ご自身が大事に思うことの先にチョコレートづくりとの運命的な出会いがありました。

「現在のうちの職人(ショコラティエ)が、当時つくっていた自家製チョコレートを食べて衝撃を受けました。足し算で作り込まれたリッチさではなく、カカオと砂糖だけでつくられたカカオ本来の味がそのまま感じとれる味わい。そしてカカオ豆の発酵食品がチョコレートと気づき、発酵は日本のお家芸じゃないかって。日本料理の引き算の技術でカカオの美味しさを最大限に引き出せたら日本人だからこそのチョコレートができると確信しました」

山下さん自ら世界中の農園に直接出向き、現地のカカオ農家と信頼関係を結び、発酵や乾燥の技術を伝授し、農家と一丸となって高品質なカカオ豆づくりをするところからが同店のチョコレートづくりのスタートです。現地の苦労がわかるからこそ、フェアトレード以上の価格で仕入れることも絶対のこだわりです。その仕入れた豆からチョコレートになるまですべての工程を同店の一流の職人たちが手仕事でつくっていきます。

「カカオ豆も農作物ですから、コーヒー豆やワイン葡萄と同じように多種多様な個性があるんです。オレンジ、りんご、葡萄、ナッツなど50種類もの風味に仕立てられるカカオの味わいをチョコレートを食べてワクワク楽しんでいただけたら。コンビニの身近なチョコもよし、高級ボンボンショコラもよし、でも、それとは異なる価値観のチョコレートの存在も知ってほしいと思っています」

ケーキ、デザートづくりに欠かせないフルーツやハーブといったこだわりの素材も、日本各地の顔の見える生産者と信頼関係を結び、とっておきの品を直送してもらっています。チョコレート同様、生産者の思いをのせてその素材の味を存分にお伝えすべく職人たちが奮闘しています。

「『祖師谷にあのMinimalがあるんだよ』なんて自慢していただけるようになったら嬉しいですね。まずはうちの商品を見ていただくだけでも是非。気さくなスタッフばかりなので、気軽に話しかけてください」



