イタリア本場の美味しさを忠実に伝えることを大事にする「オステリアモンテ」。イタリアの雑貨や調理器具がセンスよく置かれた店内に大きなガラス窓に映る小さな庭の緑。時間の流れもゆったり、まだ見ぬイタリアの小さな田舎まちのレストランにいるかのような気分で食事が楽しめます。

妥協なしの一からの手作り、自家製無農薬野菜やアニマルウェルフェアへのこだわり。同店の安全安心な食への優しい眼差しの原点はシェフの神野さんの子ども時代から。お父さまが自家菜園で丹精込めて育てた野菜を使った手作り料理が毎日の食卓に並んでいたそう。
「高校時代の和食店でのバイトが飲食業のスタートでしたが、昔からワイン文化やバル文化のあるイタリアに漠然と憧れがあり、イタリア料理の道を選びました」

21歳でソムリエ免許を取得後、都内のレストランで料理の腕を磨き、いつかの独立のための準備を順調に進めるなか、偶然出会えた雰囲気抜群の一軒家物件に運命を感じ、26歳で思い切って開業。その空間ごと楽しんでもらえる店づくりを目指しました。
看板メニューの手打ちパスタの形状は常時10種類以上を用意、「オレッキエッテ」「タヤリン」などめずらしいたくさんのパスタに出会えるのも同店ならではの楽しみです。

「本場の郷土料理はルーツが家庭料理ですから、素材を活かすシンプルで素朴なものです。作り込んだ難しいレシピはなく、塩加減やオリーブオイルの香りが味の決め手になるなど、和食のそれに似ていますね。だからこそ調味料や素材のよさは絶対だし、火入れや煮込みなどの繊細な調理の加減が腕の見せ所になるやりがいがあります」
神野さんのご実家、そして奥さまのご実家もそれぞれが農園を持ち、完全無農薬で同店のために野菜を育て、直送してくれています。前菜、パスタ、メイン料理、ドルチェにふんだんに使われています。人気のドルチェ、自家製の栗を使ったイタリア風モンブラン「モンテビアンコ」もそのひとつ。

「手に入りにくいイタリア野菜も育ててもらっています。思う存分に無農薬野菜を使える環境は料理人として本当に恵まれていますね。僕の食材選びの基準は『食べて美味しいもの』なんですが、例えば『美味しい』と思う肉は放牧育ちだったり、抗生物質不使用だったりと安心安全な食材に必然的に行き着いています」

コロナ禍をきっかけに手掛けた「アリメンターリ」では週替わりの惣菜を真空パックに、販売の難しかった手打ちパスタは専用の液体凍結機を導入して冷凍パスタとして販売をし、週替わりでメニューを提供しています。また「カンティーナ」ではソムリエとして選び抜いたワインをきちんと状態管理したワインも販売。日々の暮らしに「モンテ」をどんどん取り入れてほしいそう。

「お店にいらしてゆっくりお食事を、と思いますが自分たちも子どもが小さいうちはとても無理でした。調理が必要なメニューも温めるだけですから、お忙しい方は是非『アリメンターリ』を活用してうちの味を知っていただけたら幸いです」



