「八幡山は美味しい飲食店がずらり。そんななか、とんかつ屋がないことにオーナーが注目しました。自分ではつくるのは手間がかかるけれど、老若男女が大好きなとんかつ。素材と調理にとことんこだわり、とびきり美味しいとんかつが提供できたら地域の皆さんに喜んでいただけるのでは、と考えました」
茨城県出身の店長の浦井さんは若くして飲食業歴18年のベテラン。共働きの両親に代わってチャーハンや焼きそばをつくる機会が多かったこと、また、農業が盛んな地域で育ち、豊かな食材に囲まれて育ったことが自然と飲食業の道を選んだ原点かと振り返ります。渋谷のカフェやイタリアンで接客や料理を学び、中目黒の焼鳥屋で串打ちまでを経験、30才を機にいつか将来の独立のための店づくりを学びたいと大手飲食店に就職、系列の3店舗の店長を経て数ヶ月前からはフランチャイズ同店店長に。店舗の管理運営、接客、調理補助とフル稼働の日々です。
「専門店に負けないと自負しているとんかつを是非食べてほしいですね。前店長が、新潟の養豚場まで足を運んでお願いに上がり、生産者に会ってその思いを受け取ってご縁がつながった亜麻仁豚を使用しています。健康食品として注目されている亜麻仁油を配合した飼料で育てられており、美しくてまろやかな肉質、脂が特徴です。オリジナルのソース、卵やパン粉も揚げ時間も試行錯誤をしてできた完成品です。ランチ時はごはん、豚汁、キャベツおかわり無料なので若者にもお腹いっぱいになってもらえると思います」
大手傘下店舗であるメリットを生かして、食事だけでも十分楽しめるジャンルにとらわれないメニューの幅広さ、そして宴会にぴったりなお座敷の大広間やファミリールームなどが完備され、お客さんの目的ごとに棲み分けてゆったり利用してもらえることが特徴。そのひとつ、落ち着いた雰囲気のカウンター席コーナーにはボトルがずらり、ひとり飲みしたいお客さんに大好評だそうです。
「お店にあるお酒は全部ボトルキープできることも大変喜ばれていますね。毎日のように来てくださるお客さんもいらして嬉しいです。常連さん同士で何気ない会話を交わされていたり、僕が様子を見て話しかけたり。また、後ろのボックス席で小さな子どもさんがいる家族連れがご飯を食べていて、その間をスタッフが忙しそうに元気に配膳していて。そんな活気のある風景をみられる時は店長冥利につきます。ここが地域のリビングになることが目標です。まだまだ新参者なので、顔見知りのお客さまを増やしていきたいと思っています」