小田急線経堂駅北側の商店街の通りに立地する経堂小学校、その子どもたちのための新たな「学童クラブ」として「経堂キッズクラブ」が開設されました。出来たてほやほや、綺麗でとても開放的な施設です。下校時に職員が小学校までお迎えに。子どもたちは放課後をここで過ごしています。通りのガラス越しからも元気いっぱいの子どもたちの様子が伺えます。
「ごっこ遊びなどをよくするのですが、子どもの豊かな発想に驚かされることばかり。私もすっかり楽しませてもらっています(笑)。子どもたちを指導するというスタンスより、子どもたちと同じ目線で遊べちゃう、年の離れたお姉さんみたいな存在ですね」
若き樋口先生はもと会社員、もともと人と接することが好きだったことから、いつしか子どもに関わることに興味を持ち、他市の学童クラブで経験を積んでいました。
「振り返ればこども時分から面倒見がよくて、よく弟の友達の遊び相手にもなっていましたね。先生としてだけではなく、一人の大人として寄り添ってあげたいなといつも思っています」
大学の保育科を卒業後、保育園勤務、塾の講師などこれまでも子どもに関わった経験が豊かな宮田先生。同施設開設にあたり、運営元のNPO法人より、二人は共に施設長に抜擢され、現在二人三脚で互いの個性を活かしながら、他の職員と共に一丸となって子どもたちと向き合っています。
「子どもたちは家庭の事情で毎日をここで過ごすわけですが、お母さんに言われているから仕方なくではなく、せっかくですから、学校帰りをとびきり楽しみにしてもらえるような場所にしたいと職員一同張り切っています。学校ではなくて、家庭でもない、いつもの友だちと私たち大人がいるちょっと特別な、安心して過ごせる場所と感じてもらえていたら嬉しいですね」
子どもたちは宿題を終えれば、お楽しみの遊びの時間。折紙やお絵かき、室内での鬼ごっこ、そして晴れた日には近くの公園にもお出掛けします。
「既存の学童クラブとの目に見える大きな違いは学校外へのお出掛けができるところだと思います。せっかくですから施設を出て、商店街のお店に買い物に連れて行って店主さんとおしゃべりさせてもらうなど、この地域を活かした保育をどんどん進めたいと考えています。ここでしかできない経験をたくさん積ませてあげたいですね」
毎日共に時間を過ごすなか、子どもたちとの関係性も次第に近づき、ここらしい日常生活のリズム、小さな家族のような温かな空気感が出来てきたと感じているそうです。
「子どもたちはみな元気で、可愛いです。その分1日の終わりは二人ともパワーを吸い取られてへとへとになっていますが(笑)。『経堂キッズクラブ』に通ってよかったと保護者にも子どもたちにも思ってもらえるよう、力を合わせて頑張ってまいります」