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あきない世田谷

ゆきさん

TsukiHi(ツキヒ)

オープン日:2022年11月24日
音楽とアートを愛する女将がひとり切り盛りする小さな居酒屋「TsukiHi (ツキヒ)」。座席数は10席。車が行き交う環七沿いにあって、店内のほっこり和やかな様子が通りに優しくあふれ出ています。看板メニューはこだわりのおでん。おでん屋台のあの温かな雰囲気をポップに体現中、知らない人同士も隣り合わせればそれはご縁のはじまり、自然と人がつながる楽しい場づくりを目指しています。

「若林のたくさんのいい人たちに囲まれ、支えてもらって今がある。感謝ばかりの毎日です。『今日も素敵な出会いが生まれますように』って出勤前のお願いが日課です」

ここでの開業を決心したその日から、近所の若林稲荷神社での参拝を欠かさない女将のゆきさん。長年音楽業界、エンタメ業界で働き、忙しくも充実した日々を送っていました。その昔ライブハウスにいた頃、音楽やアートを真ん中に見知らぬお客さんが同じ空間に集い、出会い、つながっていく楽しい雰囲気がたまらなく好きだったそう。いつしか自分なりのそんな場をつくりたいと考えるように。いろんなきっかけが重なり飲食業界への転身を決意しました。

「私自身超のつく酒好き(笑)、そしてお酒のある楽しい空間はもっと大好き(笑)。お酒と私の手作り料理で心もお腹を満たしてもらって皆が笑い合う空間を毎日見ることができたらなんて幸せな人生だろうなって。料理が得意だった祖母と母の影響で、私のなかではいちから料理を手抜きナシで手作りすることは大前提でした」

物件探しが想像以上に難航し、これまで縁のなかった若林に物件が見つかったものの、開業しばらくは初めての土地と商売にすべてが不安でいっぱいだったそうです。

「ポツンとひとりお客さんを待つ日は自分を景気づけたくて大声で歌って不安を紛らせていたことも(笑)。友人たちには随分助けてもらいました。今は応援してくれるお客さん、商店街の方、近所の飲食店の仲間たちのおかげでいい店にしていきたいってワクワク感が高まっています」

看板メニューのおでんのお出汁は毎朝の出汁取りから。かつおと昆布に隠し味をちょっとプラス。インパクトは求めず、『ほっとできる優しい味わい』を追求したゆきさんのおでんは雑味のない綺麗に澄んだ出汁が特徴です。おばんざいは四季の変化を感じてもらいたいと、旬の食材を選りすぐりメニューを楽しみながら開発しています。大好きだったお祖母さんの味を再現したり、お客さんとの会話からアイデアがひらめいたり。

「まだまだやりたいこと道半ばです。白壁をギャラリーにして表現をしたい人たちの作品を飾って応援したいな、プレーヤーを置いてレコードもかけてみたいな、いやギターを置いてみたら誰かが弾いてくれるんじゃないか、とか夢は広がっています」

一人客に家族連れ、常連さんに初めてのお客さん、小さな空間で同じ時間を共有するその日それぞれの偶然が積み重なる日々。ワンオペゆえに料理の提供でお待たせしてしまうときも、優しく待ってくれているお客さんたちの雰囲気の温かさがゆきさんのちっちゃな自慢、そして日々の元気の源になっています。

「優しいこのまちがほんとに大好きだから、ずっとここで『おかえり』を言い続けたい。まちの人がつながることってとても素敵なこと。その一端を担う店になれたらと思います」

TsukiHi(ツキヒ)

最寄駅
東急世田谷線・若林駅 徒歩2分
住所
世田谷区若林5-3-11
営業時間
17:00~22:00
(料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 21:30)
定休日
木曜

営業時間、定休日など変更されている場合もありますので、お店のウェブサイトなどでお確かめください。